
ここ十数年、ハリウッドの映画界は低迷を続けている。
日本アニメや邦画のコピー作品が上位を占めたりと、もちろん有名な作品のリメイクは以前から多くあるのだが、そのハリウッド本場での名作そのものが少なくなって来ているのは確かだ。
ハリウッド映画が廃れて来たのにはいくつかの要因がある。
アメリカ経済の不況に反して俳優たちのギャラは高騰、作品で使うセットやアクションシーンに無駄金をつぎ込み、とてつもなく制作費がかかり過ぎたのだ。
しかも、リアルさを追求する余りにSFXの登場以降、CG効果にも莫大な予算を要したが、その出来映えに観客の目も慣れてしまって「これでもか!」と言わんばかりに前作品、他作品を上回ろうとしてしまったので、飽きられてしまったのが大きな要因となった。
もちろん、多くのプロデューサーや脚本家を要する、制作陣の「細分化」が進んだお陰でワンカットが0、数秒の目まぐるしい編集に、見る側の人間の能力がついて行けなくなったのもある。
時を同じくして、世界各地で日本人のスポーツ選手が活躍する。ファッションデザイナーやアニメも世界進出を果たし、各企業もそれに続いた。
日本人の活躍が目覚ましく増えたことによって、今まで知られていなかった東洋の島国が一目脚光を浴びるまでになった。
日本が「経済大国」として業績を上げたことと相俟って、世界が日本をビジネスの視野に入れて来たのがバブル期から今日へ続いているのだ。
(これからは中国かな)
大手ブランド企業の日本進出に伴って、ハリウッド映画や音楽界からも日本へCMにスターたちが集まって来るようになった。
日本人の俳優を利用したり、主役がどんどん日本でツアーを組み愛想を振りまくなど、半端じゃない売り込み合戦を繰り広げている。
(もちろん日本の素晴らしさに気付いたことも多いだろう)
一昔前の「外タレ」と呼ばれていた頃なら日本のスタジオでわざわざ生声で唱ったりせず口パクで済ませただろうが今は違う、日本のテレビ局の立地が近いこともあって訪れた外タレたちは分刻みのスケジュールで各局を廻って帰るのが当たり前となった。
中でも日テレは、「日本」という冠の社名が受けて、一番多くの外タレを番組で紹介している。
日テレの「スッキリ」では、関根勤の娘が「マリウッド」と文字って外タレを紹介するコーナーは有名だ。
最近、新曲とアルバムの組みセットをテレショップで売り上げる、かの癒やしの女王「エンヤ」でさえも、スタジオから生歌を披露するほどだ。
日本が世界で認められるのは大変嬉しいことだが、トムクルーズなど日本贔屓なのかハリウッドで下火になったのかは知らないが、商売とはいえあまりにも媚びを売る姿を見せられては、日本映画の銀幕スター同様、親近感が沸き現実味を帯びて、かえってつまらなく映ってしまうのが非常に悲しいのだ。
(あちらではパパラッチが多いので気にはならないのかも知れないが)
何はともあれ、ジェイムズキャメロンの新作「アバター」も、今は良いが先々では同じ様な結果になるのは明らかなのだろう。
最近のコメント