シーシェパードの責任者出てこい!

エレベーターを専門用語で「かご」と呼び、押しボタンを「かごボタン」というが、先日、エレベーターを修理中の作業員2名が、錘(おもり)の下敷きになって死亡したという。
いわば不慮の事故だが、火薬や化学薬品の工場での爆発事故など、その道のプロと呼ばれる者の事故が最近増えた気がする。
それと同様に、僕の家業でもある精肉や食肉加工販売の分野でも「専門職の劣化」ははっきりと見て取れる。
特に近年で急激に変わったと言えるだろう。
和牛の大型化や見栄え(霜降りなど)の優先化は、食品本来の第一条件である「素材の味」というものを完全に後回しにしていると思う。
昨年、全国で使用されている和牛の「格付け表」なるものを作成した水産センター畜産部門の担当博士を訪ねて驚いたことがあった。
なんと、数十年前に作成した霜降りの具合による格付け(A5〜C1)の基準になる画像を見ると、脂肪含有率が30%ほどがA5であったのにも関わらず、現在のA5は脂肪分が65%を越えてしまっているのだ。
担当の博士に聞くと、「食肉市場や生産者らが自然に霜降りの度合いを上げているので今ではどうしようも出来ないのが現状」と言われた。
「霜降り信仰」のようなものが一人歩きしてしまっている。
更に気がかりなのは、1900年からうちの看板に使っている「神戸肉」という呼称が、神戸牛や神戸ビーフと同様に組合が最近になって登録していたことだが、僕の祖先が登録こそしていなかったにせよ看板や広告、包装紙に至るまで使用していた「神戸肉」に、後から神戸牛のように違う定義を付けられ登録されても「ハイそうですか」という訳にはいかないのだ。
うちにはうちの「神戸肉」の定義が存在する以上、「後出し」で作られては、たまったものではない。
四代目を受け継ぐ僕にとっては、大変ショックな事実だった。
くれぐれも、みなさんには「肩書き」だけでの購入には気を付けてもらいたいと願う。
大型スーパーなど量販店がいけないのではなく、彼らの仕事を見てみると、ちゃんとした専門知識のある者の指導がなされていないのが残念ながら判る。
そのことが、売られて行く牛肉と購入する消費者にとって、困る原因になりかねないのが心配である。

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